漆のアクセサリー

数週間前の暑さはどこへいったのかと思うほど急に涼しくなり、朝晩は寒さを感じる日も増えてきました

山中温泉の山々も少しづつ色付きはじめ紅葉シーズンが待ち遠しいです

全国の観光地も行楽シーズンでにぎわっているようで、山中温泉にもたくさんの人が訪れています

今日はこの秋のお出かけにぴったりの漆のアクセサリーをご紹介します

 

漆のアクセサリーは「KOTO」というシリーズで展開しています

「こと」という言葉には、事・琴・古都・言のようにいろんな意味があるように

新しい感性と伝統的な技術が融合し、漆の可能性が広がっていってほしいとの想いを込めて「KOTO」と名付けました

デザイン・製作はminne、Creema等で活躍されているハンドメイドアクセサリー作家のemyu.kさんにお願いしています

emyu.kさんは「自分の中の憧れの大人」をコンセプトにアクセサリーを製作されていて漆のアクセサリーもそのコンセプトにぴったりだったので、コラボレーションさせていただくことになりました

 

 

こうして生まれた「KOTO」のアクセサリー

今回はその製作過程の一部であるパーツの塗り工程をご紹介します

これは下塗りをしたものです

漆塗りものは塗りと研ぎの工程を幾度も重ねてやっと出来上がります

綺麗でなめらかに、美しく仕上げる事が出来るのはこの手間のおかげです

   

和紙で濾した漆を小さな筆で丁寧に塗っていきます

普段お椀などを塗っている刷毛とは違い、小さなパーツを塗るので絵具用の筆を使っています

    

穴が埋まらないように慎重にギリギリのところまでしっかり塗っています

綺麗に塗り上がりました!!

でも、ここで終わりではありません

このままだと漆が下の方に落ちてきたまま乾いてしまい形が悪くなってしまいます

 

ツクという漆を塗る時に持ち手のなるものにしっかりと固定し、器を塗った時と同じように回転させながら乾かしていきます

とっても小さなパーツですが器とかわらない手間をかけて完成させているのです

余談ですが、実はこのパーツに刺してあるつまようじ

これも職人が手を加え、穴にしっかり刺さるように削ってあるんです

注)上右が通常のつまようじ、下左がそれを削ったもの

こんなに細かいところまで気を配って塗っているなんてさすがです

 

 

こうして塗り上がったパーツをemyu.kさんが素敵に仕上げてくれます

 ピアス  ネックレス

コンセプトどおりシンプルで大人な雰囲気です♡

普段使いはもちろんですが、和装の時にもぴったりです

 

また、「KOTO」のアクセサリーには専用のケースがあります

ケースには雪月花の模様がさりげなくプリントされていてとても上品です

 

 

 

漆塗りのアクセサリーを初めてみたという方もいらっしゃたかもしれませんが、いかがでしたでしょうか?

山中塗の伝統的な技術を持った職人が一つ一つ丁寧に漆を塗り、それを現代の感性に合うように作家さんが組み上げる

このような創作がもっともっと世の中に広がっていけばうれしいです

 

 

 

 

他の「KOTO」商品はこちらからご覧になれます ぬりもの静寛オンラインショップ

 

(M&K)