漆器の取り扱い方

新しい年が近づいてまいりました。

年越しそばや、お雑煮、お重、お屠蘇など、漆器を目にする機会が多くなる時期です。

漆器はしっとりとした和のしつらえをするのにぴったり。

新しく漆器を迎えてみたい方も多いのではないでしょうか。

 

使ったことのない方にとっては、扱いが難しいイメージがある方も

いらっしゃるかもしれませんが、大丈夫!

漆器はほんの少しの心がけで長くお使いいただけます。

 

1 火気厳禁

火のそばに置くと発火の原因になります。

また、電子レンジ、オーブン、食洗器、乾燥機でのご使用はできません。

発火、焦げ、変色、変形、割れたりします。

 

「漆器に熱々のお料理を盛ったら変色しますか?」

と質問をいただいたことがございます。

人が口にできる程度の温度であれば問題ありません。

ただし、沸騰したお湯を注ぐと器が痛む可能性がございますのでお控えください。

 

 

2 洗い方について

水を張った中に漆器をつけ置きすると、漆器が水分を吸い込み、

変形の原因になるので使った後は早めに手洗いしましょう。

他の材質の食器同様、ご使用後はお湯または水で洗います。

食器用の中性洗剤をご使用いただいて構いません。

たわしや磨き粉を使うと傷がつき、

そこから水分が漆器に染み込んで変形したり塗膜がとれたりします。

スポンジの柔らかい面を使って優しく洗ってください。

 

 

3 しまい方

洗ったら表面の水分を柔らかい布で拭き取り、自然乾燥してからしまいましょう。

直射日光の当たらない場所で保管してください。

 

これらの事を記したしおりを商品に同封しております。

 

万が一割れたり欠けたりした場合はそのままお使いになると

より破損がひどくなりますので、ご使用は控えてください。

弊社では繕い修理や塗り替え修理も行っております。

 

漆器とともに迎える年が、より健やかで穏やかな日々でありますように。

来年もよろしくお願いいたします。

(N)