8月末に、漆掻きの体験に参加しました!
場所は山中温泉風谷町にある漆林です。
守田漆器から車で15分ほど走ったのち、山道を5分ほど歩く場所にあります。
まず、漆の木を削ります。
前回漆を取った跡の上を、カンナで樹皮をかるく削り、平らにします。
次に、平らに削った箇所をカマで前回よりも長く横一文字に掻きます。
前に掻いた跡は黒く漆の樹液が固まっていて、掻いたすぐの場所は白く木の色が分かります。
そうすると漆がじわじわと滲み出てくるので少しずつヘラですくい取り、
容器に入れて集めていきます。
出たばかりの漆は乳白色で、段々と飴色に変わります。
今回掻くことが出来た漆です。
気温も湿度も高く、汗だくになりながら2時間くらいかかって、
やっと容器の底が埋まるくらいの量でした。
お椀一個を漆塗りで仕上げるには今回取れた量の約10倍弱くらいは必要です。
自分で掻いて漆を一滴ずつ採取したことで、漆の貴重さを改めて実感しました!!!
普段私たちが取り扱っている漆器を塗るための漆はこのように人の手と時間を
かけて採取させていることを改めて知れました。
自然から取れる漆を、これからも大切に扱って行かなければいけないと再確認できました。
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