東京オリンピックで皆さんも繰り返し目にした今大会の組市松紋のエンブレム。
野老朝雄氏の制作で、三種類の四角形が国、文化、思想などの違いを表し、
「多様性と調和」のメッセージを込めているそうです。
今回はそのエンブレムにも使われた市松文様についてお話します。
市松文様とは格子模様の一種で、二色の四角形を交互に配した文様です。
江戸時代には歌舞伎役者、佐野川市松がこの柄の袴を身に着けたことから
人気を博し、着物の柄として流行しました。
海外ではチェッカーフラック柄や
チェスボード柄などとも呼ばれ、優勝や勝利の意味合いを持つそうです。
四角形が途切れることなく並ぶ様子から、繁栄や永遠、事業拡大、発展拡大など
縁起の良い文様として知られています。
一つ一つの面の大きさや色合い等で、大胆に印象が変わる市松文様。
例えば、こもん箸置の市松文様は紺色とベージュ色で構成したシンプルなデザイン。
実は商品開発時、ちょうど今回の東京オリンピックのエンブレムが決定した頃だったので、
その色を意識して紺色にしました。
(オリンピックのエンブレムはもっと複雑な市松文様ですが。)
紺の色が涼しげで、ぐっと引き締まったデザインとなります。市松も含めて、
合計12種類の柄がございます。(※詳しくはこちら)
一方、ランチプレートの市松こもんは4種類の小紋柄を市松に配しております。
光の当たり加減で市松模様がきらりと現れるさりげないデザイン。
市松に並んだ4種類の柄は、麻の葉、青海波、紗綾形、七宝。
こちらも縁起の良い意味が込められております。(※詳しくはこちら)
そしてこちらは、唐草を市松に配し、桜の花と組み合わせたにぎやかな三段重。
お花見や正月などのハレの場面を華やかに彩ります。
市松模様はモダンだったり、華やかだったりと、
種類が豊富で生活に取り入れやすい魅力的な柄です。
縁起の良い意味合いを込めてプレゼントにも使いやすい文様ですね。
「この商品に市松文様をこんな風につけたい」といった
ご相談があれば別途お見積りをさせていただきます。
もちろん市松文様以外の柄や文字、
ロゴ等にも対応いたしますのでお気軽にお申しつけください。
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