4月も終わりに近づき新緑が眩しい季節となりました。
山中温泉の山々も一気に芽吹き、日に日に若葉色へと変わってきています。
外を歩くのにも気持ちがいいですね!
このブログではこれまでに木製の漆塗の器を主に取り上げてきましたが、今回は茶道具の一つである棗をご紹介したいと思います。
棗とは抹茶を入れる容器のことで茶道において代表的な茶器のひとつです。植物のナツメの実に形状が似ていることからその名前で呼ばれるようになりました。
黒・朱・溜といったベーシックなものから、金箔や銀箔を貼ったものまであります。蒔絵の種類も季節を問わず使える菊桐やつぼつぼ蒔絵や季節限定のものまで様々です。
これからの時期に使えるこいのぼり柄から織姫・彦星を思わせる星柄、ハロウィンのカボチャ柄などユニークで可愛いものもあります。
また金箔の上に蒔絵を施したこちらはとても華やかで特別感があります。
これらの棗はプラスチック製や木質(木粉と樹脂を混ぜたもの)製ですのでお稽古用としてもお使い頂けるのではないかと思います。
またインテリアとして飾ったり、小物入れにしたりなど使い方はいろいろあります。
棗というと「高級品」というイメージがあり茶道になじみのない方には触れることがないものと思われるかもしれませんが、今回紹介した棗はどなたでも気軽に手に取って頂けるようにお作りしています。
ぜひ普段の生活にも取り入れて頂けると嬉しいです。
(K)