ぬりもの静寛は 漆器の生産が400年以上続く 山中温泉で漆器を生産しています。 ひとつひとつの商品は 人から人へと受け継がれてきた 職人技を経て使い手へ届けられます。
山中では、「縦木取り」と呼ばれ、 木が育った垂直の状態を 輪切りにした面を削り木を加工します。 最初に、木を大まかな大きさに 荒く削って乾燥させます。 乾燥の期間は季節や木地の状態などによって 変わるが、通常数ヶ月以上掛かる。 この作業が不十分だと、 木の変形や割れの原因となる。
木地師は鉋を使い木を 非常に薄く削ったり(薄挽)、 木の表面に多彩な模様を 加えたりできる(加飾挽)。
下地は、その後の 塗りの出来栄えを左右する。
漆から 不純物を取り除く。
漆を塗っては乾かしの作業を 数回も繰り返した後に 上塗をする。
上塗された漆は湿度によって乾く(固まる)習性があり じっくり時間をかけて、ゆっくりと乾く事で 天然の漆は、強固な強さと 独特の艶が生み出される。
絵付・蒔絵作業は 細く長い筆先で描きます。 ゆっくりと乾く漆の特性で 繊細でありながら肉厚なデザインを 行なう事が出来ます。 季節によって気候が異なる為に 重ねる絵の数などにより、 完成に要する日数も変わる。
蒔絵は、漆でデザインを描いた後 そこに金粉などを上から蒔く技法です。
生きた自然素材の漆を使うものは 時と共に変化し味わいを増してゆく。